樹木墓は永代供養の新しいスタイルとして注目されているタイプです。 墓石のかわりに樹木を墓標として植えるのが特徴で話題になっています。 安らかに自然に帰るというコンセプトのもとにつくられています。 もちろん樹木墓にも色々なタイプがあり、植え方によって分けることができるのも特徴です。 一本一本を個々に植えていくタイプであったり、シンボルツリーを植えて、その周りに遺骨を埋めるというタイプもあったりします。 また、山全体が墓地になっていることもあるのだとか。 まだまだ「こういうものである」という概念が完全に確立している訳ではないので、色々なスタイルでの供養が考えられます。 終活に取り組んでいる最中に、このお墓に興味を持ったという人は、自分が望むスタイルをよく考えながら比較・検討していくのが良いかもしれません。 また、こういった樹木墓であったり納骨堂というスタイルが注目されているのには訳があります。 それが、都内での深刻な墓不足です。 都内で亡くなっている方は毎年十万人以上とも言われています。 そして、都内のお墓の需要は約二万六千と言われているのにも関わらず、一年間に供給される都内のお墓は約六千ほど。 つまり、その差の分だけ墓地が不足してしまっているという訳なのです。 お墓の改葬が増加しているという点でも、お墓不足は顕著になっています。
樹木墓にもいろいろなタイプがあるので、予めチェックをしておく必要があると言えます。 具体的には、埋葬の方法に違いがあります。 例えば、遺骨を骨壺のまま埋蔵する墓地もありますし、遺骨を直接土に触れるようにして埋める墓も存在します。 自然回帰の観点から、他人の遺骨と一緒に合祀されるタイプもある様です。 こういった土に帰すという埋葬方法は自然と一体になれるというメリットがありますが、デメリットもあることを忘れてはいけません。 それが、一度土に帰してしまえば改葬するのが難しいという点です。 その点だけは取り返しのつかないポイントなので、要注意ですね。 樹木葬は終活を考えている方にとっても、ひとつの有意義な選択肢となるでしょう。 その場合は、事前にエンディングノートや遺言などに「自然葬を希望する」という旨を書き記しておくことが必要でしょう。 また、可能であればしっかりと自分自身の手で準備・支度・手続きをしておくこと。 残された遺族の為にも、そういった用意はしておきたいものですね。