公営霊園は原則として各市町村が運営しています。
県や府、道が業務を行う霊園はありません。
ただ、東京都のみは東京府だったときの明治時代に、
青山や雑司ヶ谷などの6ヶ所に墓地を造成して管理するようになったことが、
そのまま引き継がれたといういきさつから都立霊園となっています。
都立霊園では公募に申し込む条件として以下のものが挙げられます。
・申込者本人が都内に5年以上居住していること(八柱霊園に限り松戸市に5年以上居住している方もOK)
・一度も埋蔵、収蔵していない遺骨をお持ちの方(多磨、小平、八王子霊園)
・現在守っている遺骨がある方(八柱、青山、谷中霊園)
・申込者本人が申込遺骨からみて親族の関係にある方
・申込者本人が申込遺骨の祭祀の主宰者であること
・現在、一時収蔵施設以外の都立霊園を使用している方の申し込みはできません。(多磨、小平、八王子霊園)
・一時収蔵施設以外の都立霊園を現在使用している方が申し込む場合は、
新たな施設の使用許可を受けた日より180日以内に、現在使用している施設の現状回復をして、東京都に返還することが条件になります。(八柱、青山、谷中霊園)
・分骨による申し込みはできません。
申込手続きの流れも以下の通りです。
・都庁への郵送申込
・公開抽選
・抽選結果通知
・書類審査使用申請書の提出
・使用料、管理料納入
・使用許可証交付
東京都は高倍率であることも関係して、条件が厳しくなっています。
大阪の公営霊園の場合では、府や市の外郭団体により半官半民で運営、管理をしています。
こちらは東京都と違い、資格による規制はありません。
しかし、どこの市町村も居住年数や遺骨の有無など、最低限の応募条件があるところが多いようです。
申込方法は都も市町村もだいたい同様ですが、空きが多ければそのまま受け付けられます。
地元の人を優先するというところもあります。
高倍率のため、優先順位を設けずに公平に抽選で使用者を決定する東京都とは大違いです。
公営霊園は東京都ほどの高倍率でなければ、条件をクリアしてきちんとした応募手続きをすれば使用許可を受けられるようです。
申込の際には、市町村の霊園担当窓口に問い合わせてみましょう。