お魂抜きという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、どういう時にどういう風に行うかご存知ですか?
まずお魂抜きの読み方は、地方により読み方が多少異なるようですが、多くは「おみたまぬき」や「たましいぬき」などと呼ばれています。
このお魂抜きの儀式を閉眼法要と言います。
ではこのお魂抜きの供養はいつ行うかというと、お墓を移動する際に、お墓に眠るご先祖様の魂を鎮め、魂を抜き取るのです。
亡くなってお骨になっているとは言え、元々は感情ある人間であったわけですから、ご先祖様が心安らかに落ち着けるようにこの供養を行います。
私達も勝手に引っ越しを始められては嫌ですよね?それと同じです。
この供養には必ず住職に立ち合ってもらう必要があります。
勝手にお墓を移すことは出来ませんのでくれぐれも注意してください。
この供養は一般的には身内のみで行うものなので沢山集まる必要はありません。
またこの時にお布施というものをお礼として、お寺などに渡しますが、
閉眼法要の場合は、大体三万~十万円くらいで別途、今までお墓にて供養していただいたお心付けを加えることも忘れないようにしましょう。
分からない場合は、葬儀社や専門家に尋ねると良いですね。
またこの反対で魂を入れるという意味を持つ、「開眼法要」という供養があります。
これは、先程説明したお墓を新しい場所へ移す時の納骨時や、お墓を建てる時に必要な供養です。
開眼法要も僧侶に立ち合ってもらいお経を読んでもらいます。
そしてお供え物に海、山、里のものを用意し、仏様の新たな入魂をお祝いします。
こちらは閉眼供養とは逆で新たな地へ入るお祝いのようなものですので、親戚一同が集まって供養すると良いかもしれませんね。
ですのでお盆などにお墓を移す方が多いようです。
このように法要には色んな儀式がありますので、知っておく必要があります。
ご先祖様の供養をしっかりと行えるよう、皆様も一度詳しく調べてみてはいかがですか?