仏壇とはお寺のミニチュア版のようなもので、ご本尊、つまり仏様をお祀りしています。
先祖も一緒に祀られていますが、あの世でも幸せに過ごせるように仏様も一緒にいらっしゃるわけです。
ご本尊は阿弥陀如来や釈迦如来、大日如来などの仏様であり、仏壇の最上段の少し高くなった位置に須弥段に祀ります。
とても神聖な場所なのです。
昔は仏壇は各家庭に必ずあるもので身近な存在でした。
朝ごはんを食べる前や頂き物をいただいたときなどには仏壇に供え、家族全員で毎日手を合わせていたものです。
家族が今日も元気に過ごせますように、とご先祖様にお祈りして敬っていました。
いつもご先祖様は私たちを見守ってくれているという意識が、昔は現代よりもずっと強かったのです。
しかし現代は核家庭化が進み、仏壇があるという日常を体験できない人が多数いるというのが現実です。
仏壇を家庭に置いてお参りするという行動は、ご本尊を祀り、仏様に毎日でもお参りするということが本来の意味なのです。
仏壇は仏教の信仰を深めるためのものと言えるでしょう。
しかし、ご先祖様を敬ってお祀りし、位牌を祀るのもまた重要な意味を持ちます。
仏壇を通してご先祖様に感謝の気持ちを持ち、生きていくことはとても大切なことです。
故人を偲んで冥福を祈り、供養する気持ちは日本人としてごく自然な行為であり、他人への優しさといたわりの現れでもあります。
普段、宗教に関心がない人でも、仏壇の前ではこんな気持ちがわき起こってくるものです。
いつまでも故人を忘れずに敬う気持ちは、日常に仏壇があるからではないでしょうか。
仏壇は他人を慈しむ心を、私たちに教えてくれるものでもあるのです。
親から子へ、子から孫へと仏壇は代々受け継がれていくものです。
また、仏壇によって育まれる心も代々受け継がれていくべきものです。
そして、その心を持っていれば一層家族の絆も深まることでしょう。
仏壇とは仏教の信仰を深めるという意味があるのと同時に、日常の私たちの暮らしの中でも重要な意味をもっているものなのです。
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