お墓というのは、子孫まで代々にわたり長く守らなければいけないものです。 だからこそ、耐久性の高いものを選ぶ必要があるのです。 墓石が欠けてしまったり、錆びてしまったりするのは困りものです。 しかし、雨風はもちろん場合によっては雪にもさらされるものですから、しっかりと石材から選んでいく必要があります。 墓石にはこの石を使わなければいけないという決まりはありませんが、上記の理由から使われている石材は限定されてきます。 ここでは、そんな良質な石材やコストパフォーマンスの高い石材はどんなものかを解説していきます。 ※寒暖の差や海に近いなどの条件も、墓石に大きな影響を与える条件です。 こういった気候条件は地方によって異なるものですから、墓地のある地域で古くから使われてきた石材なら間違いないと言えるでしょう。 ちなみに、国内産出量の多い優秀な石材としては、御影石が挙げられるでしょう。 色によって、白御影、青御影、桃色御影、赤み影などの区別があり、産地によって色や石目の模様などが異なります。 そもそも、御影石というのは兵庫県神戸市の御影地区で上質の石が出るということから名づけられたもの。 現在では、そのエリア以外でも産出されています。 特に黒御影に関しては、国内でも産出量が少ないという特徴があります。 その為、高級な石材として知名度が高いですね。
墓石のイメージというのは、色によって大きく異なるものです。 日本で一般的な仏教式のお墓は一般的に灰色(グレー)の石が使われる傾向にありますが、様式のものやモダンなものでは赤系の石が使われることもあります。 ただし、黒い墓石は縁起がよくないという俗説もあります。 もちろんこれは特に根拠のない俗説に過ぎないのですが、あまり黒を選ぶ人はいない様です。 ちなみに、墓石として適していると言われているのは、硬くて吸水性が低いもの。 また、表面に傷やムラがないということも大事なポイントとして挙げられます。 模様が均一であるということも重要。 さらに、磨くと光沢が出るものも良質な墓石の条件です。 中国産の石は吸水性が高く、あまり評価されていません。 石材店の職人でも中国産の石はあまり使いたがらない方が多いのだとか。 その理由は10年も持たないということ。 吸水性の高さから、特に雨が多い地域でなくても、ヒビや錆びが生じやすいのです。 よほどの理由が無い限りは、あまり選ばない方が賢明かも知れません。