故郷にお墓があるものの、遠すぎてなかなかお参りに行けないというケースは少なくありません。 そして、故郷に戻ることがないということが分かっている場合に考えられるのが「改葬」するということです。 改葬とは、お墓の引っ越しのこと。 墓の場所を移して、遺骨も既存の場所から新しい場所へと移し替えることを指します。 改葬の注目度は近年、少しずつ高まってきています。 しかし、最低限の知識が必要となり、手順などもしっかりと把握しなければいけません。 ここでは、そんな墓の引っ越しについて考えていきたいと思います。
まず何よりも大切なのが、新しいお墓を用意するということでしょう。 改葬の為には、これがないと始まりません。 既存の墓のある市区町村の役所で許可を得ないといけないからです。 その為には、新しい墓地が決まっている必要があります。 まず新しい墓地の手配や準備をしておくことが何よりも大切ですから、その計画から立て始めることをお勧めします。 また、その際ですが、既存の墓地の管理者には改葬を相談・願い出る必要が生じてきますね。 ここでは、埋蔵証明書の発行を依頼も必要になります。 そして何よりも既存の墓地の管理者にとって改葬は望ましいものとは言えないでしょう。 時に寺院であれば、檀家から離れるという事になるため、イメージが悪い傾向があります。 改葬の申し出から承諾までに時間がかかることも考えられます。 その為、突然申し出るのではなく、最初は相談するという形でお話しをするのが理想的かもしれません。 その際には、日頃なかなかお墓参りにいけないことをお詫びしましょう。 その上で、理由を説明して改葬を考えていることを相談します。 誠意をもって理由を伝えることが大切です。 そして、今までの感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。 また、改葬の際には当然のことながら墓石の処理も必要になります。 御魂抜きなどの儀式も必要になりますから、その点もしっかり計画しておきたいところですね。 新しい墓地での墓石購入に関してもしっかりと考える必要があるでしょう。 墓石に関しては、しっかりと選ばないと損をしてしまうケースが少なくありません。 ポイントは墓石店・石材店選びからしっかりと行うこと。 中間マージンをしっかりとカットできているところでないと、余計な費用が必要になってしまいます。 そういったポイントも十分に考慮しながら、墓地選びを進めましょう。