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散灰による自然葬について

散灰とは、亡くなった人の遺体を火葬したあと、遺骨を粉末状にして、
海、山などの自然にそのまま撒く葬送法です。

散灰をよくご存知ない方には、果たして日本でこんなことをして
良いのだろうかと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、散灰は現在法律上では禁止されていないのです。
厚生労働省や法務省の見解では、遺骨を捨てる目的ではなく、節度をもって行われる限り違法とはしない、としています。

外国でも、自然葬は自由に行われているようです。
特にアメリカ・カリフォルニア州では、人口の約30パーセントが散灰による葬送を行っています。

近年、日本でもこの散灰を希望する人が増えています。
その理由には、「自然に還りたい」「環境に優しいから」
という答えがありますがなかには、
「お墓はお金がかかるだけで、あまり建てる意味を感じない」という理由から、散灰などの自然葬を望む人もいます。
他にも、

・女系家族
・一生涯独身
・経済的な問題により、お墓が買えない・維持できない
・環境破壊に反対

など、さまざまな事情・理由があります。
しかし大多数の人は散灰に、「壮大な自然に還る」というイメージを持って、しばしば憧れを持つようです。

反対に、散灰に不快感を持つ人もいます。
「気味が悪い」
「自然が汚されそう」
「供養はどうすればいいのか」
「お墓のように形に残らないので心の寄りどころがない」
などの意見があります。
実際に現在でも散灰を行う人は少数です。
自分が散灰を望んでいても、家族の強い反発があるかもしれません。

散灰という言葉はじょじょに浸透しつつあり、自然葬に関心を持つ人も増えてからは、都市部では専門業者も現れました。
しかし、散灰を自由に行うにはまだまだ問題点なども多く残っています。
さまざまな考え方や思想を持っている人がいるということを念頭において、
散灰についていろいろ考えたり、家族や親戚、夫婦間などで話し合ったりする場がこれからは必要になってくるでしょう。

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