お布施は寄付と同じなので、一概にいくらと定められているものはなく、
だからこそ相場というものも定めるのが難しいがために
実際に『ではいくら支払ったらいいのか』というときに悩むことだと思います。
一般的には家族の主だった人や、地域の年長者に確認するのが良いでしょう。
同じ檀家ならではの昔ながらの金額を知ることができ、その金額を参考に家族で出せる金額であるかなど検討すればいいわけです。
ですが、お墓は住職に任せ、お布施なども毎年きちんとして関係が続いてはいるが転勤が続いていて、
元の地域の方との拘留はないような場合や、核家族化などでなかなか冠婚葬祭に疎くなっている現代の兆候もありますので、
それらもかなわない場合には直接僧侶に聞いてみるのがいいでしょう。
信仰の問題や、僧侶のお仕事自体に値段をつけるということは失礼に当たることでもあるかもしれません。
ですが、正直に『恥ずかしながら、何もわかりませんので…』と申し出てお聞きするのも良いでしょう。
お布施の相場と言っても宗教や宗派、地域によってももちろん格差はあり一概に提示するのは難しいものですが、
全国展開している企業がさまざまな調査で出したお布施の金額の相場があります。
お通夜から初七日の法要までで一般的にですが25万円、40万円、55万円というのが多くあるようです。
ただし、やはり無理をしてこの金額を捻出するというわけではなく、無理せず出せる感謝の気持ちの額で構いません。
これはあくまで全国的に調べた金額ですので、相場より少なくても、余裕があり感謝の気持ちとして多くお渡しするのも自由なのです。
僧侶として働いているから、煩悩などないだろうと言っても、寺院を存続していく上ではお金が必要であることも事実です。
亡くなった方のご供養をしていただく、などという気持ちがあっても、実際には葬儀自体に
も高額な支払いをしなければいけないことも事実ですので、無理のないようにというのが前提です。
葬儀屋を通しての葬儀だった場合は、葬儀屋に聞いてみるのもいいでしょう。