檀家とは、その寺院の宗派に属する家族が、寺院の住職などにお墓や敷地内の清掃、本道などの設備の修理費、
また葬式や法事にかかる費用などをお布施として寄付し、
寺院の運営の維持を支える方たちのことを意味して檀家と言います。
お寺にお墓を設け、そのお墓を維持してもらうために檀家になるにはどうしたらいいのでしょうか。
お墓をたてる際に、東京都や市町村などの地方公共団体が運営する民営墓地にお墓を建てるのであれば
亡くなられた方の宗教や宗派は基本的に関係ありませんが、宗教法人が運営を行っているものや、
そのお寺が所属している宗教や宗派がある場合は、それに属している必要があります。
また、お寺によって運営方法もさまざまなので要求しないところもありますが、
基本的にまずは、入檀料(初穂料)などが必要となります。
お布施としてお寺に寄付する檀家料はほとんどの場合、
お寺から決まった額の提示はなく、強制されるものでもありませんので無理な高い金額を払う必要はありません。
しかし、寺院に勤めるじゅうしょくなどが日々、ご先祖のお墓をしっかりと管理・供養し、
守ってくれているということの感謝の気持ちだということでもありますので、金額には関係なくお布施はその都度するべきとも言えます。
檀家料が少なすぎると、当然寺院を存続することも難しくなってくる場合もありますので、
お互い持ちつ持たれつ、思いやり支えあうといった思いでいるといいでしょう。
初穂料が必要であるところも必要でないところもありますので、当然初穂料が決まっていない場合も多くあります。
いくらくらいと言えないほどに、初穂料の相場はそれぞれ大きく異なります。
お互いの信頼関係のおけるからこそ、金額などに関係なくいられるわけですが、
稀に、お布施をあまりにも頻繁に回収にきたり、お布施の請求金額があまりにも高額だったりなどとトラブルになる場合もあります。
また、檀家がお寺の住職などとどうしても反りが合わなくなったなどということもあるようです。
お寺などの存続が難しくなったからなど正当と思えるような理由ではなく、
信頼ができなくなってしまったと感じた場合や、転勤などでやむなくその土地を離れるなどという場合に離壇することも選択肢として考えることはできます。
離壇する際に離壇料などを催促される場合もありますが、時に支払う必要はありません。
ただし、お墓をほかに移すとなると、それなりの高額な費用がかかる場合もありますので、離壇するかどうか悩んだ場合はそのことも考慮したほうが良いでしょう。