現代では、さまざまなライフスタイルを持つ人たちが増えてきました。
一生涯独身の人、子供がいないご夫婦、娘さんが結婚してお家を出られてしまった、
そういった事情がありますと、お墓の継承者がいなくなります。
継承者がいなくなりますと、無縁墓として処分されます。
新しくお墓を立てるときなどは手に入れにくい状況になります。
また長らく不況による経済的な事情から、子供に負担をかけたくないという人もいます。
そういった事情をもつ人たちに墓地を提供し、家族や親族にかわって
管理・供養をすべて寺院や霊園で行うのが永大供養墓です。
◆永代供養墓の形態
・従来の墓地の形態
一区画ごとに墓石が建てられます。
個人用・夫婦用とにわかれます。
・古墳型の合葬陵
合同葬するもの
・納骨堂
◆納骨の仕方
・遺骨を骨壷から出して土に埋葬
・骨壷を一定期間、納骨壇などに安置してから、土に埋葬
・遺骨を分骨し、一部を一定の期間安置、残りを埋葬
◆供養の仕方
・春彼岸やお盆、秋彼岸の合同供養
・年に1回の供養
・毎月の供養
・毎年の命日の供養
※公営の合葬墓では供養は行われません。
永大供養は、費用もさまざまです。
30万から行えるものもあったり、100万かかるものもあります。
お墓の形態、納骨、供養のしかたなどでも料金は変わってきます。
自分にあったスタイルをあらかじめ業者さんと話しておいて、手違いのないように契約しましょう。
永大供養墓には、その「永大」という名称から、誤解やトラブルもあります。
業者によっては10回忌、30回忌や50回忌までといった規約があるケースがあります。
また霊園が倒産したり、寺院が廃寺になったりすることで、
お墓がなくなってしまう可能性も出てきます。
そういったことを念頭におく必要があります。
また、遺骨をすべて永代供養墓に納めてしまうと、故人と直接向かい合う場がなくなってしまいます。
そうした場合は、遺骨の一部を手元に残しておいて、手元供養をしましょう。